[アトランタ 29日 ロイター] 米デルタ航空のリチャード・アンダーソン最高経営責任者(CEO)は29日、傘下ノースウエスト航空のパイロットが操縦席でノートパソコンを使用していて目的地を素通りした問題について、パイロットは「明らかな規則違反」によって相応の処分を受けることになると述べた。
この問題は、10月21日にサンディエゴからミネアポリスに向かったノースウエスト航空機のパイロット2人が、操縦室でノートパソコンを使用しながら会社の方針についての会話に夢中になっていたため、管制官からの呼び掛けに1時間以上応じず、目的地の空港を240キロも通り過ぎたというもの。米航空当局は今週、パイロット2人の免許を取り消した。
アンダーソンCEOは、従業員向けメッセージで「操縦室でノートパソコンを開くことは明らかに社の規則に違反しており、異常なこと」だと指摘。「航空機を操縦するのに注意を払い、プロとして行動することは基本的なことだ」と述べた。
デルタ航空は今週、米運輸安全委員会(NTSB)と社内の調査結果が出るまで、パイロットらを停職処分にしたと発表していた。